フラワーデザイナーの日々の仕事や生活などの奮闘日記。OL時代のフラワースクール通いから始まって、手に職をつけたいと花屋への転職、そして現在の活躍ぶりまでをリアルに綴っています。現場で活躍中のフラワーデザイナーの貴重な貴重な体験日記。

花屋(フラワーショップ)と園芸店フラワーデザイナーの仕事日誌162 〜満足していただくために

■2004年6月8日「ホテル編」 − 満足していただくために −
自分が作ったブーケでも、他のスタッフが作ったブーケでもお客様のところに持っていくときはいつもちょっとドキドキする。もちろん作ったブーケに対しては品質のチェックもし、自信を持っているけどやっぱりお客様のイメージと違うこともある。
それはブーケを見せた時の反応に必ず出るので、ブーケの確認をお願いする時は必ずお客様の表情をよく見るようにしている。たとえ「きれい」と言っていただいたとしても、人によっては「きれい(だけどちょっとイメージと違うかな)」という場合もある。
同じ「きれい」でもその裏に隠れた気持ちを持っていることもあるので、それを見逃さないようにしている。褒めてくれてもどこかに少しでも不満があれば、どんな人でも表情に表れるものだ。
それを見つけたときは「どんなに小さなことでも気になるところがあればおっしゃってくださいね」と声を必ずかける。前撮りであれば「今日はこれでいいです」と言われることもあるけど、だからと言ってそこで妥協してしまうことはない。
お客様が納得するまで何度でもやり直しさせていただく姿勢を見せていると、最初は言いにくそうにしていた方でも「こうして欲しい」と言ってくださる。そのご希望を引き出せた時にホッとできる。
どんなに素敵なものを作ってもお客様が満足できなければ意味が無い。少しでも不満が残っていてそれをそのままにしてしまったら、それが一生写真に残るし高い満足度を得られない。
ブーケに対する不満や希望は、はっきりと表現してもらえるほうが私たちにとってもすごくありがたいことなのだ。
今日の前撮りのお客様は鉄砲ユリを使ったセミキャスケードで、ユリを5輪使って作ったブーケを持っていった。確認していただくと、ユリの数が多すぎるので減らして欲しいと言われた。
白い色は少しでよくてグリーンをもっとたくさん入れたブーケをイメージされていたようだ。
結局やり直しをして完成するまでに美容室を3往復し、形もセミキャスケードのはずがグリーンを伸ばしたキャスケードになった。たとえ最初の打ち合わせとは違うものになっても、満足してもらえれば多少変わってもいい。
限られた時間の中で臨機応変に対応できて、お客様に満足していただいた時にこちらも遣り甲斐を感じるのだ。

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