フラワーデザイナーの日々の仕事や生活などの奮闘日記。OL時代のフラワースクール通いから始まって、手に職をつけたいと花屋への転職、そして現在の活躍ぶりまでをリアルに綴っています。現場で活躍中のフラワーデザイナーの貴重な貴重な体験日記。

花屋(フラワーショップ)と園芸店フラワーデザイナーの仕事日誌151 〜ショーのブーケ

■2004年2月27日「ホテル編」 − ショーのブーケ −
今月末は28日にブライダルフェア、29日は婚礼と棚卸に追われ忙しい。今日は朝から明日のブライダルフェアに向けての準備だ。今回はショー用とドレスの試着をするお客様に持っていただく展示用ブーケが全部で15個くらいになる。
プロのモデルさんが出るショーはホテルが最も力を入れている部分だと思う。今回は一日で3回のショーをやり、その中で衣装、演出、照明と音響、そして花をそれぞれの担当部署がが最大限アピールをする。
各担当部署が練りに練ってみんなでショーを作り上げていくのだ。ショーはまずモデルさんたちが着るドレスをコスチュームサロンとスタイリストさんで決めていき、その衣装合わせに立ち会ってブーケのイメージを固めるところから始まる。
だいたいのデザインが決まれば資材や花材を発注して、当日までに出来ることは予め準備しておくのだ。ショー用ブーケの面白いところは新しい挑戦があることと、ショーならではのデザインや遊び感覚などが取り入れられたりすることだ。
通常のブーケの場合はあくまでも花嫁さんやドレスを引き立てるための装身花なので、出来るだけ軽くて持ちやすく作られる。もちろんデザインも大事だけど同時に実用性も重視されるのが花嫁さんが持つブーケだ。
一方、ショーのブーケはドレスやモデルさんを引き立てつつも、スポットライトに栄える華やかさとダイナミックさも必要だったりする。ブーケに主張するものがないとショー栄えしないブーケになってしまうのだ。
そのブライダルフェアが開催される数日前から私は先輩のアシスタントとしてブーケのベース作りから始めた。今回一番手間が掛かったのが扇型のブーケだ。これは最近流行っている着物の生地を使ったイブニングドレスに合わせる。
扇と言っても市販されている既製品を使うのではなくそのベースから手作りだ。ベースに使うのはシーブッシュという、見た目は海の中にあるサンゴのようなドライの植物で平べったくて白い。
今まで使ったことがない素材だけど最近ヨーロッパのほうで流行り始めていると聞いた。それをまずゴールドのスプレーで染めてからサリックスブラックという表面は竹の様でいて色は真っ黒な細長い植物を組み合わせて扇の形にしていった。
このサリックスも今回初めて使う素材で太さが1cmくらい。長さは1m以上あって長いものは私の身長よりもあるので160cmを越えている。日本にはない輸入品で1本の値段が薔薇よりも高い。一般的な国産薔薇の倍の値段はする。
このベースにベージュのフェザーグラスを絡ませたり、赤とゴールドのロープで装飾的な形を作ったりして出来上がった。後は当日にダイヤモンドリリーのガーランドを作り、扇から流れ落ちるようなラインを作って完成。
これはベースを作るのに時間と手間が掛かっているので明日の仕上がりが楽しみだ。

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