フラワーデザイナーの日々の仕事や生活などの奮闘日記。OL時代のフラワースクール通いから始まって、手に職をつけたいと花屋への転職、そして現在の活躍ぶりまでをリアルに綴っています。現場で活躍中のフラワーデザイナーの貴重な貴重な体験日記。

花屋(フラワーショップ)と園芸店フラワーデザイナーの仕事日誌083 〜ショップの一日

■2002年9月2日「ホテル編」 − ショップの一日 −
長い6連勤がやっと今日で終わる。6日の間にたくさんの「初めて」を経験した。店の中にはすてきな雑貨や花、花嫁さんのブーケがいっぱいあって、隣のロビーラウンジからは生演奏が流れてくる。
外から見ればすごく優雅な空間に見えるけど実際には仕事が次々と出てきて一日中忙しい。一番忙しかった日は朝7時から夜12時まで立ちっぱなしで仕事して休憩はお昼ご飯を食べた15分だけ。
でも意外と仕事中は疲れを感じない。時間の感覚が麻痺してるのとやっぱり気を張っているからかな・・。朝あったことが今日なのか昨日だったのか分からない時があるのが困るけど。
営業時間は10時半から8時までだけどその時間で出勤したり帰れることはほとんどない。前撮りがある時はだいたい8時、9時には出勤してブーケの仕上げやブートニア、ヘアードを作るし前撮りはほぼ毎日ある。
出勤したらまずその日の前撮りのスケジュールと予約を確認して、時間通りにブーケをお届けできるように作業を進める。ブーケをお届けするときにはカメラも一緒に持っていって今後の参考のためにブーケの撮影もするのだ。
美容室ではお嬢さんにご挨拶をして花材やブーケの持ち方などを説明。直して欲しいと言われれば撮影が始まる時間までに直さなければならないので、出来るだけ時間に余裕を持ってお届けにあがる。
前撮りが始まれば時間の許す限り花嫁さんが実際にブーケを持っているところも撮影しに行く。ドレスと一緒に写したほうがブーケとドレスが合っているか、どんな雰囲気なのかがよくわかるからだ。
撮影は館内のいろんなところで行われるし、時間通りに撮影が始まるとは限らないので結構それにも時間をとられる。しかも前撮りは一日4組まで出来るのでその間にも次々と他の組のブーケも仕上げないといけないのだ。
そうこうしているうちに気がつけば10時半。作業をしながら開店準備をする。前撮りだけでなくアレンジや花束の予約が入っていればそれも作らないといけないし、お客様が来店されれば応対もする。
アレンジや花束の予約は直接お客様から入ってくることもあるけど、ホテルのいろんな部署から入ってくることが多い。例えばレストラン予約や宿泊予約、コンシェルジュ、フロントを通して注文が入る。
だいたいお客様がチェックイン、または席を予約している時間の1時間〜2時間前には各部署に届ける。予定の時間よりも早く来館されることも多いので指定された時間ぎりぎりでは間に合わないことがあるからだ。
お昼過ぎくらいからその日前撮りをしたお客様が来店されることも多い。ブーケをお持ち帰りするのにラッピングしたり、ブーケをそのまま押し花にするのに申し込みに来られるのだ。
押し花にするブーケはだいたいその日のうちに梱包して担当のところに郵送する。またお買い上げいただいた商品を郵送することも多いので梱包には時間を取られる。
他には商品、資材、備品の発注をしたり関係部署とファックスや電話でのやりとり、キーパーの水替え、商品の並べ替えや在庫の整理もするし、いろんなところからかかってくる電話も多い。
お花が入荷した日は注文通りのお花が入ったかチェック。あらかじめ作りおきが出来るアートフラワーのブーケやブーケに使うビーズ細工は先のものでも作っておく。
夕方からだいたい落ち着いてくるので次の日のブーケを作り始めたり、事務的な仕事をすることが多い。ショップに来て驚いたのは紙の量が多いことだった。
お客様と打ち合わせした時に受注表、スタイリストさんのデザイン画、ホテルの各部署から回ってくる書類、送られてくる取引先のファックス、商品の発注書・・・
それらを次々に確認しているものといらないものに分けてそれぞれのファイルに綴じていかないと紙だけで大変なことになる。
特にお客様の受注表や送り先の住所を書いたものは絶対に無くしてはいけないので、紙一枚捨てるのにも最初は結構神経を使った。無くさないだけでなくちゃんと正しい場所に直さないと後で大変なことになるし。
閉店してからはその日の売上を計算してパソコンに入力したり、明日の予約や来店の確認、連絡事項を白板に残す。次の日にアレンジや花束の予約がいっぱい入っていたり、早い時間の予約であれば作って帰ることもある。
とにかく仕事が次々とあって、ひとつのことをじっくり落ち着いてすることはあまりない。いくつもやりかけの仕事を抱えながらその中で優先順位をつけてこなしていくという感じだ。
ショップに来てからは終電かそれに近い電車で帰ることが増えたし、疲れがなかなか取れなくなったけどそれでも仕事は楽しい。
作ったものをお客様に喜んでもらった時とか、毎日のように普通の花屋さんでは見ることのない輸入ものの花を使ってアレンジしている時にすごく幸福感を感じる。
一緒に働く先輩たちはみんな仕事が出来て作るものはものすごく完成度が高い。そういう作品を毎日間近で見られるのはとても勉強になるし先輩たちもいろんなことを教えてくれる。だからどんなに疲れて休みの日は起き上がれなくてもまたがんばろうと思えるのだ。

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