フラワーデザイナーの日々の仕事や生活などの奮闘日記。OL時代のフラワースクール通いから始まって、手に職をつけたいと花屋への転職、そして現在の活躍ぶりまでをリアルに綴っています。現場で活躍中のフラワーデザイナーの貴重な貴重な体験日記。

花屋(フラワーショップ)と園芸店フラワーデザイナーの仕事日誌075 〜撮影現場で

■2002年7月29日「ホテル編」 − 撮影現場で −
今日は朝からある雑誌のブーケの撮影が入っていた。ハイソサエティーのお嬢様たちをターゲットにしているその雑誌は数ある女性誌の中でも別格で、私もこの仕事をしなければ・・・いや・・このホテルに来なければ読まなかっただろう。
そういう雑誌だから撮影を見においでと言われてすごく楽しみにしてたのだ。行ってみるとあらら、いきなりモデルさんがいない。どうもご機嫌が悪くてどっかに行ってしまったらしく撮影が始まらない。その間にブーケだけを撮るために外に出た。
室内よりも外のほうが自然光できれいに写りやすいからだ。今回のブーケは幅が15cmくらい、長さは1mくらいのスリムなデザインで全体的に淡い色合いだ。
花材はバラ、アンスリウム、スモークツリー、ビバーナムティナスベリーなどが入っていたけど、中でも一番印象に残ったのはパイナップルリリーという花の使い方だった。
パイナップルリリーはユリ科の多年草で円柱状の茎には星型の小さな花がたくさんついている。茎の一番上に緑色の葉がついていて名前の通りバイナップルのような形だ。
色も何種類かあるけど今回は白。宴会場ではもちろん茎をそのまま挿して使っていたのだけど、このブーケには花の部分だけを切ってグリーンのアンスリウムの上にちょんと乗せてあった。
星型の花は2cmもないくらいの小さな花で、花びらの先端はちょっと透けている。パイナップルリリーを1本で見ると南国らしいさわやかな感じがするけど、花を1輪ずつみるとすごく可憐でデリケート。
そんな花がアンスリウムの上にちりばめられているのを見てその繊細さにすごく感激した。
しばらくしてモデルさんが戻ってきた。ブロンドのきれいな人でシンプルなウェディングドレスがよく似合ってるけど、見るからにやる気がなさそうだ。
側で見てるだけだけどいらいらしているのがわかるし、手に持ったブーケを傘のようにブラブラと振って遊んでいる(こらこら!)。
周りにはカメラマンと助手らしき人の他にスタイリスト、ヘアメークの人がずらっと囲んでいた。ああいうエレガントな雑誌の写真はこういう風に撮影されていくんだ・・・。今まで知らなかった世界をまたのぞいた。
・・・この前ジャスミンを使った高砂席のアレンジを注文した新婦さんから担当者にお礼の手紙が届いて、お花に感激したと書かれていたそうだ。喜んでいただけたみたいですごく嬉しい。

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