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花と緑の習い事[ケイコとマナブ]

フラワーデザイナーの日誌

  • 2003年11月14日「ホテル編」 - 困った時は -
  • 夕方、ホテルのフィットネスクラブのスタッフがお店にきた。フィットネス会員のお客様から赤いバラの花束をご注文いただいたので作って欲しいと言われたが、キーパーを見ると赤のバラは売り切れていた。

    申し訳ないけど他のお花で・・と提案したのにどうしても赤いバラじゃないと困るというのだ。そう言えばいつもオーダーが入れば電話をかけてくるのにわざわざお店まで足を運んで来ている。

    よく聞いてみるとかなり難しいお客様のようで、以前に他の件でトラブルがあったので今回はどうしてもご希望通りにご用意したいらしい。そう言われても残念ながらキーパーに1本もない。ご希望に添いたいのは山々だけどどうしよう・・・。

    困っていたら、すでに完成して後はお客様にお渡しするだけの花束の中に赤いバラが入っている。

    あった!製作者にこのお客様は赤いバラを指定されているのか聞いてみると指定ではないことが分かったのでラッピングをほどき、赤いバラを抜いて使わせてもらうことにした。

    少しだけど何とか赤いバラを入れられることが分かってフィットネスのスタッフも安心したようだった。お客様の用途は奥様の誕生日で赤いバラを入れる以外は値段もお任せらしい。

    ここに来られるお客様は値段をお任せという方が結構多い。今はもう慣れてきたけど最初のころ、値段をお任せというのは私には作りにくかった。前に働いていた普通の花屋さんでは値段を任せるとおっしゃるお客様は経験したことがない。

    花がよく分からないから内容はお任せになっても値段はちゃんと上限があった。でもここはいいものであればいくらでもお金をかけて構わないと言われるお客様が多くて、最初はどれくらいの値段を提案したらいいのか戸惑うことが多かった。

    お客様と直接お話できる場合は、その時キーパーにある花を見ながら値段も言えるけど、今回はお話したこともない初めて聞くお名前のお客様。情報がない。でもフィットネスのスタッフにヒントをもらうことができた。

    スタッフによるとこのお客様はとても気難しい方で、旦那様は常に足元から頭まで全身エルメス。奥様がお好きなブランドはレナランゲ。花束は大きくなくていいから質のいいものでがリクエストだった。

    レナランゲって聞いたことがあるけど、どんなテイストのブランドなのか私は知らなかった。レナランゲがどんなブランドなのか後で調べないといけないな・・と思いながら、とりあえずエルメスで想像しワインレッド系のシックなイメージの花束を作ってみた。

    しばらくしてまたさっきのスタッフがお店に来て、お客様が大変喜んでくださったと聞いた。さっきまで不安そうな顔をしていたフィットネスのスタッフが安心して喜んでいる様子を見て私も安心した。ホテルのスタッフとお客様の両方に喜んでもらえて何よりだ。

    それにわざわざそれを報告に来てくれた彼女の気持ちもとても嬉しかった。今回はお手伝いさせてもらったけど、逆にホテルのスタッフに助けられることもとても多い。

    こういうことでホテルとテナントの信頼関係が少しでも強くなることにつながればいいなと思った。困った時はお互い様なのだ。

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