フラワーデザイナーの日誌を紹介しています。求人、バイト情報も多数あります。

植物広場

花屋>フラワーデザイナーの日誌>024

イラストウォーク

花と緑の習い事[ケイコとマナブ]

フラワーデザイナーの日誌

  • 2001年8月14日「ショップ編」 - 悲しい花 -
  • 3日前、前の会社の友達からメールがきた。上司だったK部長が亡くなられたというのだ。その悲しい知らせを聞いてとてもショックを受けた。K部長の趣味は音楽で特にフルートの演奏がお好きだった。

    前の赴任先のベルギーでは教会でフルートを演奏されていたくらいお上手だった。私がフルートを習っていることもあって、楽譜を貸していただいたり仕事の後で一緒にフルートの練習をしたこともあった。

    音楽のことでお話する機会も多かったので余計に悲しい。仕事にも熱心な方で会社の改革にも力を注ぎ、部下の私たちが働きやすい会社を目指して努力してくださった。

    でもちょうどその頃から体調不良を訴え始めた。当時、入社して二年目の私にまで「疲れた。しんどい」と何度も言われていたので余程しんどいのだろうな・・・とは思っていた。それでも一緒にフルートを練習するのは止めようとはされなかった。

    疲れていてもフルートを吹くのは楽しいからと言われて。しばらくしてからK部長は会社に来なくなった。何ヶ月かして実は脳腫瘍の手術を受けられていたことを聞いた。

    あの時の体調不良は脳腫瘍の前兆だったのかもしれない・・・そう思うと一緒にフルートを練習していたのがなんだか申し訳ないような気がした。

    手術からしばらくしてまた会社に復帰されたけど、やはり以前のような元気はなかった。私が今年の三月末に退社する時には会社を休んでおられたのでご挨拶をすることも出来なかった。

    それを気にしていたら「亡くなった」というメールだったので驚いた。最後にお話した時には「(私が退社するので)今度ご飯を食べに行こう」と誘ってくださったのに・・・。

    それも叶わず、それに花屋さんで働けるようになった報告も出来ず、けっきょく最後のお別れにも行けなかった。心残りなことでいっぱいだ。せめてお花だけでも送らせてもらおうと思い、今日、お供え用のアレンジメントを作った。

    花材には菊やリンドウなどもあったが、K部長はヨーロッパやクラッシック音楽がお好きだったのでカサブランカと八重咲きの白いトルコキキョウ、水色のデルフィニウムなどの洋花を中心にした。

    お花を挿しながらいろんなことが思い出された。前に何かの本で「仕事が出来る人はすばらしい趣味を持っている」という文章を読んだことがあった。

    仕事と趣味をはっきり分けてそのメリハリをつけていると、結果的にどちらもよく出来る・・という意味だと思うが、その文章を読んだ時に「これはK部長のことだな」と思った。

    よく友達から「結婚するときはブーケを作ってね」と言われるけど、まさか上司だった人のお供え花をアレンジすることになるなんて思ってもみなかった。こんな悲しい気持ちでお花をアレンジしたのは初めてだ。

    でもお葬式に参列した友達から死に顔は安らかだったと教えてもらいホッとした。K部長はきっと天国でも音楽を楽しんでいられると思う。心からご冥福をお祈りしたい。

花屋|フラワー教室|造園業|グリーンクリエイター|お問い合わせ

Copyright (C) 2017 植物広場 . All Rights Reserved